北欧スウェーデンの暮らし

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離婚率の高さと複雑な家庭環境

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スウェーデンでは、離婚率が高いですが、他の欧米諸国に比べても高いです。

統計によりますと、ほぼ毎年、約27,000カップルが離婚をしています。
スウェーデンは、籍を入れず、同棲生活をしているSamboというカップルも多く、彼らも結婚している人とと同様に、子供をもちます。
このSamboのカップルが別れた数を加えれば, 離婚数は1.5倍近くになるのではないかと思います。
 
統計によりますと、一番離婚が多い年齢は、40歳から44歳で、それに続き多い年齢層が45歳から49歳となっています。また結婚生活が続く平均年齢は、11年から12年です。
 
日本では、子供のために、離婚をせず、結婚生活を続ける夫婦も多いかと思いますが、スウェーデンは、基本的に恋愛感情、愛情がなくなったら離婚します。
また、離婚手続きも書類を提出するだけで簡単です。
子供がいる場合は、どちらかが離婚を決断してから離婚が成立まで6か月の猶予期間があります。
一方、子供がいなければ、片方が離婚したく、書類を提出してしまえば離婚成立です。また、どちらかの不貞行為が原因で離婚をする場合にも、慰謝料は発生しませんし、所有資産は基本的に折版です。
 
離婚及びSamboで別れた人達は、年齢にもよりますが、そのあとに、また新しいパートナーとの間に、子供を作るカップルも多いです。
 
私の知り合いの中には、3度離婚して、それぞれのパートナーとの間に子供がいるといった女性もいます。
 
子供は、法的に、両親と会う権利があるため、よほどの、虐待とか親がアル中、ドラッグ使用とかの特別のケースを除き、子供は、通常、1週間おきに母親と父親とぞれぞれ
一緒に過ごします。
既に子持ちの人達が、再婚あるいは新しいSamboと新しい生活を始めた場合ですと、今週は彼の子供が、翌週は彼女の子供が来て一緒に過ごすような形になります。
 
ある意味、複雑な家庭環境ともいえるかと思います。
 
 
このように、離婚、事実婚離婚が多いため、女性も経済的に自立していないといけないということもあり、スウェーデンでは専業主婦はほとんどいません。