北欧スウェーデンの暮らし

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失業保険の仕組み

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コロナが発生してから、世界中で失業者が増えています。特にサービス業のホテルやレストランでは多くの人が職を失っています。
本日は、スウェ-デンの失業手当の仕組みについて紹介したいと思います。

日本では、基本的に、会社に勤めていれば、雇用側が雇用者の失業保険を手配してくれ、給与から自動的に月々天引きされると思います。一方、スウェ-デンでは、雇用側は、社員の失業保険を手配してくれません。そのため、各自自分で、失業保険基金に申し込みし、会員になる必要があります。スウェ-デンでは30社以上の失業保険基金があるので、自分にあった業界など好みで選択することができます。月々の費用は、どこでも概ね同じです。この基金は、「A kassa」と呼ばれており、会社の解雇等で失業した場合は、すぐに失業保険がおり失業手当をもらうことができますが、これが自分から辞めた場合ですと通常3か月くらい待たないといけません。
手当は、合計で300日まで支給されます。これは勤務日で計算されるので、平均して21~22日/月ですので、おおよそ1年くらい支給されます。但し、月々の限度額があるので、高収入の場合ですと支給額は、以前もらっていたお給料よりもずっと低くなるケースがあります。そのため、多くの人は、A kassa以外に、組合団体にも加入しています。これも、A kassa同様、自分の業界に合った団体あるいはサービス等で自由に選択することが可能です。これに加入していることで、高収入の人は、以前の給与の80%までの失業手当をもらうことができます。但し、月々の会員費は、月々のもらう給与の金額により異なります。給与が高い人は、会員費も少し高くなります。

これに加入することで、例えば、月々の月収が税込み40万円の人が失業したとします。その場合、80%である32万円までが当面もらえます。A kassaからは20万円でたとします。そしたら組合団体からは12万円がでるいうことになります。この組合からの保障期間は、約7か月になります。実際にもらえる金額は、税金が引かれた後の金額になります。また、これら手当の支給を受けるには、最低でも1年間会員となって月々支払いが必要になり、失業中も会員費は払い続ける必要があります。

 

明日はスウェ-デンでは祝日で、金曜日もお休みをとって4連休の人も多いです。

 

皆さんも素敵な1日をお過ごしください。