北欧スウェーデンの暮らし

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コロナによる反アジア人差別

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コロナが発生してから、国際的に反中国感情が高まりつつありますが、スウェ-デンも反中国人差別の事件をニュースで目にすることがあります。

反中国といっても、外見は、中国人か韓国人か日本人か区別できないので、対象はアジア人になります。スウェ-デンで報道されている被害例は、既に小さい時に中国からスウェ-デンに移住してきた人や、養子としてこちらで育った韓国人の人なども含まれます。被害を受ける場所としては、ほとんどが公共の場所ですが、中には、会社内で、アジア人との接触はさけるようにといった発言をきいたという人もいます。

そういう私も、コロナがヨーロッパに広がり始めた昨年の春頃、2度ほど街中を歩いていて、アジア人差別と思われるような態度を受けたことがあります。

1回目は、週末の午前中に、スウェ-デン人のボーイフレンドと街中を歩いていました。旅行客もほとんど訪れていない状況と週末の午前中ということで、あたりは閑散としていました。前から1人の50歳代と思われる女性が歩いてきました。私は歩道を歩いていたのですが、私の目の前でいきなり片手を肩の高さまであげて、距離をとれっといった合図をしました。そこには、私と私のボーイフレンドと彼女しかおらず、彼女はいくらでも、私を避けて場所を移動することができるのに、彼女は、そのまま直進し、私が彼女に道を譲るざる得ない状態でした。

 

2度目は、駅前でかなり多くの人が往来していました。私の前にもたくさんの人が歩いていましたが、反対方向から1人の50歳代と思われる女性が歩いてきて、私の目の前でいきなり片手を肩まであげて、距離をとれといった合図をとりました。私のとなりには、彼がいましたが、彼女は私にだけ向けて合図をしました。

2度このような経験をして、「これはアジア人差別だ!」と彼に言ったら、「彼らは、感染するのが怖く、恐怖心から変な行動をとったのであって、個人的に受け取らないように」と言われました。

幸い、その後は差別的な被害を受けたことはありません。また、私はマンションに住んでいますが、エレベータで近所の人と一緒になっても、一切、差別的な態度を受けたことはありません。
ごく一部の人だけが反アジア人差別をするのでしょうが、これ以上アジア人への偏見が広がらないで欲しいなと強く思います。

一方、自分がそういう差別的な被害を受けたという経験をしたことで、自分は、宗教や、人種で差別しないようにしようと再認識しました。

 

では、みなさん良い1日をお過ごしください。