北欧スウェーデンの暮らし

北欧スウェーデンの生活、情報を発信していきたいと思います。

難民受け入れ

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スウェ-デンは、幸福感が高い国の一つではありますが、やはり、その他の諸国同様に問題は抱えています。

その一つとして挙げられるのが、難民受け入れです。

多くの難民はシリア、イラン、アフガニスタン、アフリカ等です。これらの国は、地理的に近いヨーロッパ諸国に流れ込んでくるため、ヨーロッパ諸国にとって、移民受け入れは、大きな課題です。

スウェ-デンは、スウェーデンの総人口を鑑みると、ヨーロッパで最も多く難民を受け入れている国の1つです。

2019年時点のデータからですと、シリアからの難民が最も多く、続いて、イラン、イラクとなっています。難民の人達は、国からの補助で、仮住居が与えられ、スウェーデン語の語学学校へ通うことができます。

スウェ-デンは人道的な難民受け入れには、とても寛容ではあるものの、昨今は、急激な難民の増加により、受け入れ対応にも議論がでています。

その対応策として、ある年数を限度に、スウェーデン語を習得できなった人には、母国へ強制返還するという処置です。

国としても大きな目標は、難民に住居及び教育等をサポートすることで、近い将来、仕事を見つけ、スウェ-デンで生計をたてられるようにすることです。そうすることで、今度は、彼らが国に税金を支払うことができます。

とはいえ、移民にとっては、業種にもよりますが、就職は難しいのが実情です。

多くの難民は、母国でそれなりに、経済的に余裕のある人達、教養のある人達が母国を去って、よりよい生活を求め、移民として他国に移り住むケースが多いです。

中には、母国では医師の資格など学歴がありながら、スウェ-デンでは、なかなか仕事が見つからず、バスやタクシーの運転手をしている人もいます。

また、清掃会社で清掃の仕事をしている人は、ほぼ全員移民です。

移民に関する課題は、他にもありますが、それはまたの機会に書きたいと思います。

 

どこの国でも、良い面悪い側面があるので、他の国を知るというのは、社会全体の構造、仕組みをしることが大切かと思います。

 

春もすぐそこまで来てますね♪

ストックホルムも既に冬至よりも5時間半ほど日が長くなっています~。

 

皆さん良い1日をお過ごしください。