北欧スウェーデンの暮らし

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スウェーデンのコロナ対策

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3月からヨーロッパ諸国がロックタウンに踏み込んだ時でも、スウェーデンはロックダウンを行わず独自の路線で進んできました 。

またマスクの使用も 強制されていませんが、人との距離感は少なくとも1から1.5メートルの距離をとるよう強く勧められています。

というのは、マスクをすることによって 距離感が近くなることのほうが感染のリスクが高くなるということと、マスクをしたことによって感染が予防されると言うエビデンスがないというのが理由です。

 基礎疾患を持った人たち及び高齢者など感染リスクの高いグループの人たちは、人込みの場所への外出を極力ひかえるように指示がでています。

従って、70歳以上の親を持つ人は、春から直接会っていない人も多いです。会ってもも、あくまでも外で距離感が保てる場所であうようにしています。

この冬は、冬の寒空でグリルをしたり、お茶をしたりのピクニックをしている風景がよく見られます。

日本の一部の報道では、スウェーデンでは 年を取った患者は二の次で、若い人を優先するという情報が流れていたようですが、これは決して若い人に優先してお年寄りをないがしろにしているということではありません。

前述したとおり、高齢者はある意味隔離された状態にすることで、感染リスクを防いでいました。

また、子供が近くに住んでいれば、食材を親に届けたり、ボランティアの人が1人ぐらしの高齢者へ食材を届けたりといったサービスも行われています。

ただ、集中治療室が満室になってしまった場合は、本意ではなくても、まだまだ先がある人を優先して治療をするという手段をとったスウェーデンです。


夏には、感染者がかなり減ったスウェーデンですが、秋からまた感染が増加傾向にあります。他国がロックダウンに踏み込んでいる春でさえ、スウェーデンではレストランは通常に営業はされていました。

ここにきて、再度増加傾向にあることから、1122日から夜10時以降のお酒の販売が禁止となり、更に1225日より夜8時以降のお酒の販売が禁止になりました。

そして17日より公共交通機関を使用する際には、人との距離が近くなるので、マスクの使用を勧められています。ただし、強制ではありません。

ワクチンが入手され次第に、病院等、老人ホームなどの施設で仕事をしている人、そしてリスクグループの人達へ優先してワクチンが投与されます。