北欧スウェーデンの暮らし

北欧スウェーデンの生活、情報を発信していきたいと思います。

ようやく春の訪れ

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3月は寒暖の差がありましたが、ストックホルムも気象学的に見たら、通常よりも数週間早く春が訪れたようです。

スウェ-デンの春の気象学定義は、1日の平均気温が0.0°Cを超え10.0°Cを下回る場合を春の気温と呼びます。そして、春の気温が7日続いた場合に、春の訪れと定義されます。

次に、夏の気象学的定義ですが、5日間連続で、毎日の平均気温(最低気温と最高気温の平均)が少なくとも10度以上になった場合に、夏と定義されます。

日本人から考えると、日々の平均の気温が10度以上なんて、初春の気温ではないかと思われるのではないでしょうか?

 

ただ、こちらは、気温は、まだまだ低いものの、太陽光線は、既に強いので、太陽の下にいると、とても気持ちよいです。うっかりすると、気づかぬうちに、徐々に日焼けをしてしまいます。私は、ついつい日焼け止めを塗り忘れて、6月のごろには、すっかり、顔や手などがうっすらと小麦色になってしまっています。

 

先週末には、散歩をしているとあちこちに春の訪れを示す、小さな花が咲いています。

下の写真の花は、Vårkrokusと言い、冬の後に最初に咲く花で春の訪れを示します。

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下の花も春の訪れを示す花で、Snödroppssläktetと呼ばれ、直訳すると雪の雫の花になります。

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下の花はVinterakonitです。

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また、水鳥の活動が、これから夏にかけて活発になり、カモメの声がうるさくなる季節でもあります。

今朝の早朝ランニングでは、既にカモメがガーガーと大声で飛び回っていました。

 

では、素敵な1日をお過ごしください。

 

早朝のビーバーとの遭遇

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スウェ-デンは、首都のストックホルムといっても自然に恵まれていて、野生のシカ、ウサギなどと遭遇することはめずらしくありません。

 

春先にになるとビーバーが出没し始めます。今朝、早朝ランニングをしていた時、犬の散歩をしている女性が立ち止まって水際を見ていました。私が走ってくるのに気づくと、彼女は木の陰の水際を指さして「見て見て」といった合図を送り、その方向を見ると、ビーバーが水際を歩いていました。私は携帯を持たずにランニングをしているため、写真を撮ることはできませんでしたが、体長は40㎝以上はあったかと思います。

 

私は、ここ数年、年に1回は、早朝ランニング中にビーバーに遭遇します。いつも私が発見するのではなく、犬の散歩や早朝ウォーキングをしている女性が見つけて、私が走ってくるのに気づいたら、教えてくれるというパターンです。

ただ、ビーバーによる被害もでており、最大の問題は、ビーバーが木をかじることです。ビーバーは、住居の材料を手に入れるだけでなく、成長が止まることのない歯をすり削るために木をかじります。

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往々にして、ビーバーは歩道を上り、水際から反対側から木をかじり、半分程度かじったら後にします。そのため、その木が、歩道や道路の側に倒れてきて、歩行者にケガをさせるリスクが発生します。

 

ビーバーは、人を怖がる習性から、人間に攻撃してくることはありません。また、かわいらしい仕草もあり人気の動物でもあります。

ただ、増えるとなると、弊害もでてくるので、今後どうしていくか検討される必要があります。                           

                        *`写真はローカルニュスからの借用です。

では良い1日をお過ごしください。

 

 

 

サマータイム

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昨日からサマータイムになりました。時間調整は、日曜日の午前2時に行われ、いきなり1時間繰り上がり3時になります。そのため昨日は1日23時間でした。

サマータイムは3月の下旬から10月下旬まで適用され、10月下旬から3月下旬まで1時間繰り下がったウィンタータイムが適用されます。

サマータイムについては昨今議論されています。2018年9月に、欧州委員会が 年に2回行われる時間変更を廃止案を提案したからです。その案では、EU各国は、夏時間あるいは冬時間を取るかは自ら決定するというものです。

これを受け、スウェ-デンでも、時間変更を廃止すべきかどうか、もしそうであれば、通常の時間は、夏時間または冬時間を適用するかで、議論されています。

 

時間変更により、異なる分野(衆衛生、農業、エネルギー、輸送、レジャー活動、および観光におけるスウェーデンの時間変化の影響)において、どのような影響がでるか調査が行われました。

調査によると、夏時間への移行は、明るく暖かい夜が、多くの身体活動を促進するため、おそらく公衆衛生的にはポジティブ効果を示すであろう。また、スウェーデンの家庭にとって一定の省エネにもつながるであろうということでした。

その他の分野での影響は、非常に小さいであろうという結果でした。

スウェ-デンは、夏と冬であまりにも日照時間が異なるため、私個人の意見としては、サマータイムとウィンタータイムをとる意味があまりないのではないかと思っています。

サマータイムは、夜遅くまで明るいため、夜のお散歩や、ベランダで、ワインを飲みながら、おしゃべりしたりなど、楽しむことができ、私も大好きです。しかし冬も夏時間となった場合、ストックホルムで、冬至の頃の日の出が、ほぼ朝の9時、日の入りが午後2時50分くらいです。これが、通年サマータイムを適用するとなると、日の出が朝の10時になり、日の入りが3時50分になります。4時近くまで明るいのはいいですが、日の出が朝10時というのは、体のバイオリズムの調子が悪くなりそうな気がしてしまいますが、北の方にいけば、もっと日が短くなるので、慣れればあまり問題にならないのでしょう。

 

日本は、サクラが見ごろのようですね。皆さんは、週末お花見にでかれられましたか?

 

それでも良い1日をお過ごしください。

 

 

 

 

 

フラットな企業組織

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スウェーデンの企業組織の特徴として「フラットな組織」と言えます。

同僚であろうが、上司でもあろうが、CEOであろうが、会社内では、皆ファーストネームで呼びあいます。

これは、大学教授に対しても同じです。以前、プロジェクトの関係でスウェ-デンの大学教授と仕事をした時ですが、教授といえども、ファーストネームで呼んでいました。

 

スウェーデン人は、自分達は民主的な国民であると自負しています。

このフラット構造は、平等主義のスウェーデンの国民性を反映しているのではないかなと思います。

また、仕事の仕方も、、チームとして働き、意思決定により多くの人を巻き込むようにしているます。そのため、アメリカなどに比べて意志決定に時間がかかるかるケースが多いです。

 私から見ると、決定するのに、多くの人を巻き込み、同意を得る過程は、日本の会社と似ていると思います。しかし、会社構造がフラットである分、日本よりも意志決定までの時間は短いかといえます。

 

 週末ですね。スウェ-デンは、日曜日からサマータイムに入り、日曜日は1時間が短い23時間です。

 

それでは、皆さん良い週末をお過ごしください。

 

 

最近人気の冬のピクニック

まだまだ、寒いスウェ-デンですが、すっかり日が延びて、本日の日の出は5時半、日の入りは18時15分です。既に日本より日が長いと思います。これから、日ごとに5分くらい日が延びていくストックホルムです。

コロナになってから、室内で、家族以外の複数の人やグループで会わないように推奨されているため、最近では、冬でもピクニックが人気です。外で会うことで、お互い距離感を取ることができます。その代わり、寒いのでかなり着込んでのピクニックになります。

 先週末に森林散策に出かけましたが、天気は良いものの、気温はまだ3度くらいですが、ピクニックをしている人達がいました。

スウェ-デンでは、外にグリルが設置されている場所もあるので、自分達で、チャーコールとソーセージのような簡単な食材をもっていくだけで、グリルを楽しむことができます。

あと、FIKA好きなスウェ-デン人は、シナモンロールのようなパンとコーヒーを持ち寄ってFIKAをしている人達も多く見かけます。FIKAとはお茶をするという意味です。こちらのブログでFIKAについて書いてます。

また、散策エリアには、屋外ジムが設置され、各自自由に無料でトレーニングができます。

森林内には、案内表示や、地図が所々にあるので、今自分がどこにいるか、スマートフォンがなくてもわかります。

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スウェ-デンの首都ストックホルムといっても、自然に恵まれているため、混んでいません。

 まだまだ、日陰では氷が残っています。ここ数日日中は気温が10度近くになりましたが、それでも、日陰は寒いので、氷が消えるのはまだまだ時間がかかります。

 

それでは、良い1日をお過ごしください。


 

引っ越し好きなスウェ-デン人

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スウェーデン人は、日本人と異なり、住み替えを頻繁にします。購入したら、この家は一生の住処になるだろうという概念は、スウェ-デン人にはありません。生活環境が変われば、それに合わせて、住み替えをします。

例えば、結婚や離婚(同棲していて別れるケースも含め)そして子供の成長に合わせ、住み替えをします。こちらは、離婚率が高いので、それが、更に、住み替えの頻度を増やしているのかもしれません。

日本とは異なり、売りに出ている家、マンションの物件のほとんどが中古になります。
ただ、最近はストックホルムなどの大きな都市の人口が増えつつあるため、新しいマンションも建設されていますが、それでも、中古物件が大半です。

 

次に、日本と大きく異なるのは、物件の価値は徐々に上がっていくことです。従って、良い物件を購入すれば、良い投資にもなります。

ストックホルムや、ヨーテボリなどの大きな都市ですと、売りに出てから、通常1~2週間で売買完了します。

売買は、オークション形式で、物件の価格は、基本的に市場に合った価格で売りにだしますが、売り手次第です。

買い手が多数いれば、値段はどんどん高くなり、初回の売り出しの値段よりも1000万円も高い値段で売れるケースもあります。

 

不動産会社への手数料ですが、スウェ-デンでは、売り手が売れた金額に応じて不動産会社に手数料を支払います。不動産会社にもよりますが、高く売れれば、不動産会社もより多くの手数料が入り、売り手及び不動産会社ともにWin-Winになるシステムになっています。

 

では皆さん良い1日をお過ごしください。

 

 

 

アストラゼネカのワクチン投与が保留

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3月上旬にアストラゼネカのワクチン投与が開始され、スウェ-デンでは3種類のワクチン(Pfizer, Moderna, AstraZeneca)が可能になったと、先日のブログに書きましたが、その後、アストラゼネカのcovid-19ワクチンは有益であり、病気、重篤な病気、死亡から効果的に保護するものの、稀なケースで重度な血栓と凝固障害の症例(出血と組み合わせた血栓)が、ワクチンとの因果関係が否定できない症例(副作用)として報告され、スウェ-デンでもそのような重篤な症例が報告されたの受け、3月16日から一時的にアストラゼネカのcovid- 19 ワクチンの投与が保留になっています。

一時的に保留ということですが、長くなれば、可能なワクチン数が少なくなるため、ワクチン投与計画のタイムラインが延長されることになります。そうなるとワクチン接種の優先順位が一番低い、65歳以下の健康人(リスクグループに所属しない人達)へのワクチン投与が更に遅れることになります。

 

コロナ感染を防ぐためには、ワクチンの投与が2回必要になります。

ただ、ここ数か月以内にコロナに感染した人は既に、抗体ができており、初回ワクチン投与後と似た免疫ができているため、ワクチン投与は1回でもよいのではないかといった意見も出ています。そうすることで、より多くの人にワクチンが行き渡ることができます。

 

ワクチン接種をすれば、当人は、コロナ感染から身を守ることができますが、感染の拡大に及ぼす影響については、ワクチン接種が感染の阻止にどの程度貢献しているかの十分なデータはまだ出ていないため、ワクチン接種後、人に感染させるリスクはあるわけです。

 

私は、日本にいる母に会いに行きたいのですが、安全面を考慮すると、母がワクチン接種をするまでは、日本への帰省は避けた方がいいのかなと思っています。